お薬を服用するだけで、HIV感染を99%以上防ぐことが可能です。
かつて、AIDS(後天性免疫不全症候群)は「死の病」として恐れられてきましたが、現在では多くの効果的な治療薬が開発されており、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染しても、適切な治療を行うことでAIDSを発症せずに本来の寿命まで生きられる可能性が高くなっています。
しかし、一度HIVに感染すると、「一生にわたり治療薬を服用し続けなければならない」「定期的に通院しなければならない」など、日常生活に様々な支障をきたすことになります。また、AIDSはHIVに感染してすぐに発症する病気ではありません。数年から10数年の自覚症状がほとんどない潜伏期間を経て発症するため、自身がHIVに感染していることに気づかないまま、大切なパートナーに感染させてしまう可能性もあります。また、突然AIDSを発症してしまうリスクもあるため、定期検査とともにPrEPを開始し、自分と大切なパートナーを守ることが重要です。
後悔しないために、PrEPをぜひおすすめいたします。PrEPはその効果が世界的に広く認められており、アメリカ、カナダ、フランスなどの欧米諸国や、台湾、韓国、タイなどのアジア諸国でもすでに承認されている予防法です。しかし、日本ではワクチンと同様、疾病予防は保険適用外となるため、PrEPは自費診療となります。
世界保健機構(WHO)も包括的なHIV予防策の一環としてPrEPを推奨しており、医師の指示通りに服用方法をしっかりと守ることで、HIV感染の予防効果は99%以上に達するとの報告があります。お薬の服用方法には、毎日服用する「デイリーPrEP」と、性行為前の24時間から2時間前・翌日・翌々日の3回服用する「オンデマンドPrEP」の2種類があります。
PrEP療法 | デイリーPrEP法 | オンデマンドPrEP |
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こんな方におすすめ |
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服用方法 | 毎日内服 | 性行為前後3日間内服 |
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世界保健機構(WHO)も包括的なHIV予防策の一環としてPrEPを推奨しており、医師の指示通りに服用方法をしっかりと守れば、HIV感染の予防効果は99%以上に達するとの報告があります。服用方法には、毎日服用する「デイリーPrEP」と、性行為の性行為前の24時間から2時間前・翌日・翌々日の3回服用する「オンデマンドPrEP」の2種類があります。
PrEPを始める前に、すでにHIVに感染していないか、B型肝炎に感染していないか、腎機能に問題がないかを検査しておく必要があります。
3ヶ月以内に検査を受け、問題がなかった方には、検査なしで処方が可能です。
また、PrEP開始にあたり検査をご希望の方や、当院でPrEP開始後に定期的な検査をご希望の方には、特別価格で検査をお受けいただけます。
まれに消化器症状(吐き気、下痢、腹部不快感など)を訴える方がいらっしゃいますが、これらの症状は徐々に軽減していきます。また、腎機能の低下や骨密度の低下が認められる場合もありますが、当院では腎臓への負担がより少ないデシコビのジェネリック薬(Mylan社製 Taficita)を処方しております。
PrEPに使用するお薬には、デシコビとツルバダの2種類があります。
当院では、腎臓への負担がより少ないデシコビのジェネリック薬(Mylan社製 Taficita)のみを取り扱っております。
オンデマンドPrEP | |
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回数(錠数) | 料金 |
1回分(4錠) | 2,500円 |
3回分(12錠) | 6,500円 [1,000円お得] |
5回分(20錠) | 10,000円 [2,500円お得] |
デイリーPrEP | |
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回数(錠数) | 料金 |
1ヶ月分(1本30錠) | 8,000円 |
3ヶ月分(3本90錠) | 22,500円 [1,500円お得] |
6か月分(6本180錠) | 42,000円 [6,000円お得] |
12か月分(12本360錠) | 78,000円 [18,000円お得] |
PrEP BASIC | PrEP ADVANCE | PrEP COMPLETE | |
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検査代 | 5,000円 [通常12,000円] |
6,000円 [通常14,000円] |
15,000円 [通常26,000円] |
検査内容 | HIV・B型肝炎・腎機能検査 | BASIC+梅毒 | BASIC+梅毒+クラミジア/淋菌3部位 |
検査方法 | 血液 | 血液 | 血液・性器(尿)・のど(うがい)・肛門(ぬぐい) |