Doxy-PEP(ドキシペップ)は、性行為後72時間(3日間)以内にドキシPEP薬を服用することで、梅毒やクラミジアを約90%、淋病を約60%予防することができる方法です。アメリカのCDC(疾病対策予防センター)や国際AIDS学会によりその効果が実証されたDoxy-PEPは、性感染症の増加が問題となっている現代において、世界中で普及し始めている新しい予防法です。日本では、ワクチンと同様に疾病に対する予防は保険適用外であるため、Doxy-PEPは自費診療となります。
Doxy-PEPに使用される薬は、性感染症以外にも用いられており、日本でも長い間処方実績のある安全な薬ですが、以下に該当する方は服用できません。
Doxy-PEPに使用する薬は、日本でも長い間処方実績のある安全な薬ですが、まれに消化器症状(下痢・便秘・吐き気など)を訴える方がいらっしゃいます。これらの症状は、継続して服用することで軽減していくことが多いです。また、吐き気については食後に服用することで避けることが可能です。
病名 | クラミジア感染症 |
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特徴 | クラミジア感染症は、性病の中で淋病と並んで最も多い感染症です。1回の性行為における感染率は、30~50%と非常に高く、性経験のある一般の高校生で女性13.1%、男性6.7%、男女で約1割が感染しているという報告もあります。感染経路は、膣性交・肛門性交・オーラルセックスです。また、キスだけでも感染する可能性があります。症状がほとんどないことも多く、多くの方が感染に気付いていないことも多いのが特徴です。淋病と同時感染していることも多く、合併頻度は20~30%程度です。 |
症状 |
性器
のど
肛門
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潜伏期間 | 1〜3週間 |
検査可能時期 | 感染機会から24時間以降から |
検査方法 | 性器(尿)・のど(うがい)・肛門(ぬぐい) |
即日治療 | 可能 |
治療法 | 内服薬 1回のみ |
治療までの期間 | 2〜3週間 |
治療判定 | 2~3週間後に治癒判定することが望ましい |
予防法 | Doxy-PEPで約90%予防可能 |
病名 | 淋病 |
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特徴 | 淋病は、クラミジア感染症と並んで最も多い性病の一つです。感染力は高く、1回の性行為における感染率は20~50%と非常に高いのが特徴ですクラミジア感染症より強い症状が現れ、放置すると精巣上体炎を起し不妊(無精子症)の原因となることがあります。 |
症状 |
性器
のど
肛門
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潜伏期間 | 2〜7日 |
検査可能時期 | 感染機会から24時間以降から |
検査方法 | 性器(尿)・のど(うがい)・肛門(ぬぐい) |
即日治療 | 可能 |
治療法 | 注射 1回のみ |
治療までの期間 | 2〜3週間 |
治療判定 | 基本的に不要 |
予防法 | Doxy-PEPで約60%・ワクチンで約50%予防可能 |
病名 | 梅毒 |
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特徴 | 梅毒は、粘膜や皮膚の小さな傷から感染し、血液やリンパ液にのって全身に広がり、脳神経や心血管系など、全ての臓器に急性・慢性の症状が現れることがあります。放置すると死に至る感染症です。1回の性行為における感染率は30%と非常に高く、2023年に過去最多の感染者数を記録し、近年増加傾向が著しい感染症です。 |
症状 |
■感染初期(感染機会から約1カ月後)
■早期梅毒第1期(感染の機会から約1カ月程度以降)
■早期梅毒第2期(感染の機会から1~3カ月程度)
■後期梅毒第3期(感染の機会から数か月~数年後)
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潜伏期間 | 1〜3ヶ月 |
検査可能時期 | 感染機会から6週間後以降 |
検査方法 | 血液 |
即日治療 | 可能 |
治療法 | 内服4週間~ または 注射1~3回 |
治療までの期間 | 2〜3週間 |
治療判定 | 治療開始から4週間後以降、完治するまで定期的な確認が必要 |
予防法 | Doxy-PEPで約90%予防可能 |
Doxy-PEP お薬代(税込) | |
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1回分(2錠) | 2,000円 |
3回分(6錠) | 5,500円 [500円お得] |
5回分(10錠) | 9,000円 [1,000円お得] |
10回分(20錠) | 17,000円 [3,000円お得] |
Doxy性病検査特別割引価格(税込) | |
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検査代 | 各3,300円 |
検査内容 | 梅毒・クラミジア・淋病 |
検査方法 | 血液・尿 |
Doxy淋病予防ワクチン特別割引価格(税込) | |
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接種代 | 23,000円/1回 |
接種回数 | 2回 |
スケジュール | 2回目は4週間後以降 |